CROSS TALK

冷凍食品は最後にできた食品、
可能性を広げるために挑戦し続ける。

研究・開発センター 開発第1グループ

部下を母親のように見守る上司
入社27年目

Kさん

研究・開発センター 開発第1グループ
1992年入社/農学部卒

冷凍食品の可能性を追求する男
入社10年目

Hさん

研究・開発センター 開発第1グループ
2009年入社/理学部修了

クールだけど熱い次世代のエース
入社4年目

Mさん

研究・開発センター 開発第1グループ
2015年入社/理工学研究科修了

Q1味の素冷凍食品における開発の役割を教えてください。

K
私たち開発職の役割は、マーケッター(マーケティング戦略立案者)のコンセプトを具体的に実現し、かつ工場のラインで安定生産できる味の素冷凍食品の”商品”として作り上げることです。
H
商品を作るにあたっての条件やスケジュールなども私たち開発職が管轄しています。
M
各部署への働きかけも私たちの仕事のひとつです。研究・開発センターは当社の開発の根幹になっているため、関わる部署の数がとても多い。私たちは、複数の部署をトータルでコーディネートする役割も果たしています。

Q2冷凍食品の開発の面白さ、やりがいはどんなところですか?

M
まず、仕事の幅が広いことです。開発というとラボで実験のようなことをするイメージを持たれるかもしれません。私も学生の頃はそう思っていましたから。でも実際には、工場のラインでテストをすることもあれば、市場調査に出かけることもあります。
K
市場調査では、参考にする味をマーケッターと共有するために一緒にレストランなどに出かけるのですが、そこで思わず変な食べ方をしてしまうのは「開発あるある」かもしれません。
H
そうですね。匂いを嗅いでから食べたり、バラバラにして食べたり。
K
お店の方からは怪しいと思われているかもしれませんね(笑)
M
私も研究のため、手作りの餃子の中身をバラバラに崩して食べて、怒られたことがあります。
H
スーパーへ行くと、ひたすら商品の裏面をチェックすることもありますよね。裏面チェックは入社したばかりの頃に上長がしていてびっくりしたことを覚えています。まさか、自分が同じことをするようになるとは思いませんでした(笑)。
M
でも、それほどに冷凍食品の開発は“可能性”があります。まだ実現できていない味もたくさんありますし。
H
そうそう。食のジャンルにおいて、冷凍食品は最後にできた食品。まだ歴史も浅く、そのぶん、開発の余地がたくさんあるんです。

Q3入社した当初の思いや悩みを覚えていますか?

M
入社してから3年間は四国で工場勤務をしていました。工場にいた頃、Hさんと一緒に餃子の開発に携わったことがあります。私は工場側の立場として、商品を安定生産させる方法について取り組んでいました。
H
ニンニクが入っていない「ランチに食べたい餃子」のことですね。販売は終わってしまいましたが、面白い商品でしたよね。
K
開発を担当しても、終売してしまったり、商品化されなかったりすることもあります。私も最初に開発として携わったデザートは発売までたどり着けませんでした。Kさんは開発導入を初めて担当してみてどうでしたか?
M
当時は自分の能力が足りなくて手が回らない部分もありました。ただ、そこまで大変ではなかったのが正直な感想です。
H
周りの社員にたくさん助けてもらえたおかげだと思うのですが、私も大変だった記憶はあまりないです。
K
二人とも優秀なんですよ。
M
いやいや、そんなことないです(笑)。今思うと、まだ何もチャレンジできていなかっただけです。
H
大変というよりも、冷凍食品を扱うことの難しさはあると思います。冷凍餃子には工場で焼いたものを凍らせて商品化するものがあります。それを電子レンジで温めた時に餃子の焼き目のパリパリを維持してお客様に届けることがとても難しい。永遠のテーマであり、検討の余地がある部分です。

Q4印象に残っている仕事について教えてください。

M
この部署の前に在籍していた四国工場で「おにぎり丸」のライン立ち上げに携わったことです。他部署との連携が必要のため、自ら主体的に周りを動かしていく力が身につきました。
K
私は『カップに入ったエビのグラタン』の自然解凍化を開発した時です。当時の味の素冷凍食品に自然解凍できる商品はありませんでした。それから、エビの静菌技術の確立も難しかったですね。
H
初めての試みとなると、ルールを作るところから始めたということですよね?
K
その通り。現在は、冷凍食品を35℃で9時間もたせましょうというルールがありますが、当時は何もありませんでした。一からルールを作ったことを覚えています。
H
私はグループ会社に出向したことです。商品評価グループに在籍し、お客様が商品を使った時に出ると思われる課題や要望を調査していました。グループ会社での勤務を経験して、全く異なる環境で受け入れてもらうためにはどうすればいいのか、自分のやりたいことを通していくにはどうすればいいのかを学びました。人との付き合い方はうまくなったと思いますし、仕事をする上での自分のスタイルも定まったと感じています。

Q5この職種のキャリア、今後の目標は何ですか?

K
入社してから半年くらいは、商品開発を手伝いながら流れを把握してもらいます。社内にメンター制度があり、メンター(教育係)が新入社員のメンタル面のケアや業務の流れを教えています。
H
開発の流れを知ってからは、既存品をベースにした改良を担当してもらいます。扱う商品や内容によっては検討が複雑になるため、「こことここを変えればOK」というように改良するポイントが明確なテーマを振るようにしています。実際に商品化する流れを体験しながらタスクを覚えてもらうことが多いです。
M
商品の改良にも難しいものからそうでないものまであります。餃子の場合は難しくなりますよね。
H
冷凍餃子は会社の主力製品であるため、世界観を壊さないように改良する難しさがあります。新人には徐々に仕事を覚えてもらい、3年目くらいには自分にとってのシンボリックな商品を持たせられるようにしたいです。
K
そうですね。当社は、10年間で3回異動といわれてるんですよ。次の3年目で開発とは別の部署に行く人もいます。他部署を知ることにより視野が広がるため、開発にも違う観点で取り組むことができるようになると思います。
M
私も7月に工場から開発に異動になったばかりです。工場勤務を経験した分、開発のキャリアが長い方とすこし視点の違いを感じることもあります。開発の人は、「いかにマーケッターのコンセプトに合う製品を作るか」を大切にしますが、私の場合は「安定生産できるか」というスタンスから入ります。どちらも大事なことなので、両者の視点を持つように心がけています。
K
その先のキャリアでいうと、マネジメントに行く人もいれば、より専門職を高められる人もいます。
H
海外の工場へ行く方もいますね。例えば、開発から工場へ異動になり、開発に戻ってから海外へ行くバターンです。海外で期待されることは、開発の工場の調整や導入を一人でやれること。両方の現場を経験している人が行くケースが多いです。
K
海外の工場は、だいたい30代くらいで行く人が多いですかね。
H
そのパターンで行くと、次はKさんが行く可能性もあるかもしれませんね(笑)。
M
海外へ行くことは自分にとって転機にもなるので、興味はあります(笑)。今後の目標は、自分にとってのシンボルとなるような商品を作り、チームを引っ張っていける存在になることです。
H
私の場合は、現部署というよりもビジネスの視野を含めた目標なのですが…。海外の方や営業の方と仕事をする機会が増えてきて、当社の強みを生かしたことを展開していきたいと思うようになりました。例えば、当社の技術や知見を海外に生かせば、安くて良いものを作れるかもしれません。それから、海外に製品を展開する時に現地の人に訴求できる要素を加えたらもっと良いものができるかもしれない。今挙げたことはほんの一例ですが、自分でやりたいと思ったことを最初から最後までやりきって形にしたいです。
K
女性の管理職を増やすことが私の目標であり、使命だと思っています。私が入社した頃よりも女性が活躍しやすくなったものの、もっと多くてもいいと思います。まずは、社内の意識を変えていく必要がありますね。

Q6改めて感じる味の素冷凍食品の魅力は?

H
若い時から大きな仕事を担当させてもらえることです。弊社の基幹商品の餃子で大きな改良があり、入社2年目の社員が担当しました。若い社員に責任を持たせることは、他の会社ではあまりないのかなと思います。
K
よほどの理由がない限り、意欲がある人はチャレンジできる環境なことでしょうか。開発第1グループならば、私とHさんもしっかりサポートをするので、挑戦して自信をつけてもらいたいです。
H
10年で3部署を経験できることも魅力の一つだと思います。開発チームには、様々な部署で経験を積んだ社員たちが集まっていて、多様化しているところがいいですね。

Q7最後に、学生の皆さんへのメッセージをお願いします。

M
就職活動を振り返ると、私は企業から内定をもらうよりも落ちることの方が多かったです。当時は自分を否定されたように感じてしまうこともありましたが、なるようになるからそんな風に思う必要はないと伝えたいです。プライドを持ちすぎずに、「入った会社で、何でも吸収してやろう」という姿勢があれば、きっとどこでもやっていけるはずです。
H
私は就職先を検討する上で、どんな人たちがいらっしゃるかという点を大事にしていました。当社を志望したのは、研究所で働く人を見て「いいな」と感じたから。もし当社に興味を持っている人がいるなら、ぜひ現場を見て雰囲気を感じ取ってほしいです。
K
この職場は若い人が多いから、私はお母さんみたいな気持になりますね(笑)。お母さん的観点からすると、一緒に仕事をしながら働くことの楽しさを経験してほしい。「この会社に入ってよかった」と思ってもらえたらいいですね。

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