東北復興支援への取り組み

東北に元気を! 明日を耕すプロジェクト

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2013年度プロジェクトレポート 農商工連携サポートセンター活動報告 皆様からご寄付いただいた支援金を使った、被災地での農業復興支援の様子をレポートとしてお伝えいたします。

 2013年8月31日(土)宮城県岩沼市やさい工房八巻にて
「岩沼に白菜を植えよう!ツアー」を取材しました。

今回の支援金の贈呈先のひとつ、農商工連携サポートセンターが主催する「岩沼に白菜を植えよう!ツアー」が、宮城県岩沼市にある有限会社やさい工房八巻にて行われました。

岩沼白菜の新たな価値を見出すために。

八巻さんが農家を営む岩沼市は、もともと白菜の一大生産地。震災翌年の2012年、八巻さんらは水田として耕作不能になってしまった塩害農地に、塩害にも強いとされる白菜を植えて復活を試みるプロジェクトを立ち上げました。それが「みやぎ岩沼はくさいプロジェクト」です。その結果、3ヘクタールの畑でみごとな白菜を35トンも生産することができ、白菜の生産に大きな自信を得たと八巻さんは話します。
2013年は、岩沼市玉浦地区で農家をしている5人の仲間とともに、岩沼園芸研究会を設立し、玉浦のさらなるブランド化に取り組んでいます。「今年の生産目標は100トンですね。白菜は、労力はかかるけれども収益性が高い作物。農業としてやりがいのある白菜の栽培を通じて、耕作放棄地の解消につなげていきたいです」。同研究会では、生産と加工、販売の3本柱を確立させて、組織として産業化を進めることが大きな目標。「収益があるからこそ、農業の継続や維持につながる。岩沼に伝わってきた白菜を地域資源とし、生産だけにとどまらず、さまざまなサービスに展開させていきたいですね」。
やさい工房八巻では今夏、食品の冷凍や加工するための加工場を新たに増設しました。規格外品を有効に活用し、生産した作物に付加価値を見出すための大きな一歩。「岩沼白菜のブランド力を強め、地域産業の一助となるように今後も取り組んでいきたいですね」。玉浦地区の農業が今後どのような展開をみせるのか、新たな取り組みに注目していきます。

有限会社やさい工房八巻 八巻文彦 様

有限会社やさい工房八巻
八巻文彦 様

農業支援というボランティアツアー。

他ではなかなか見ることのできない「農業体験」を取り入れた復興支援を継続して実施している農商工連携サポートセンター。「農家とボランティアを、ツアーという形で結びつけることに大きな意味があるんです」と大塚代表理事は話します。農業に関心がある方や農業支援を通じて復興の手助けをしたいという方と、農繁期の手助けを必要としている農家。また、被災地の抱える課題や現状を伝えたいという気持ちもあるはずです。農業体験ツアーは、双方のニーズをマッチングした最適な形であるといえます。「参加者は農業支援を通じて、復興の役に立っているという実感が得られます。参加者の『農業復興に少しでも力になりたい』という気持ちを、これからも結びつけていきたいですね。八巻さん自身の親しみやすい人柄ももちろんですが、彼の農業復興における先進的な取り組みにも参加者は魅力を感じているのだと思います」。玉浦地域の農業復興の鍵を握る八巻さんに、今後も大きな期待が寄せられています。

農商工連携サポートセンター代表理事 大塚 洋一郎 様

農商工連携サポートセンター
代表理事 大塚 洋一郎 様

 「大きく実ることを想像しながら植えるのは、思った以上に楽しいですね」

今回植えた白菜の苗

今回植えた白菜の苗

指導する八巻さん

指導する八巻さん

土いじりに、はまり中!

土いじりに、はまり中!

今回は24名のボランティアの方々が参加し、1万2千本の白菜の苗を定植しました。品種は岩沼で 昔から生産され続けている「松島純二号」。参加者は初めのうちは慣れない手つきでしたが、後半には効率よく植えていたようです。今回が3回目の参加という方も多く、「土をいじることが予想以上に楽しくて、すっかりはまっています」、「八巻さんの人柄に元気をもらっています」という声も。また、複数のボランティアに参加している方は、「農家の方から被災時の話や農業復興についての取り組みを直接聞けることは、このツアーならではですね」と話していました。
作業後は、ビールや焼きそば、おにぎり、焼肉などをいただく、ツアー恒例の交流会が行われました。今回植えた白菜は順調に育てば12月に収穫予定です。

2013年度 支援先のご紹介
  • 特定非営利活動法人 農商工連携サポートセンター
  • 特定非営利活動法人 田んぼ
  • 特定非営利活動法人 ザ・ピープル