東北復興支援への取り組み

東北に元気を! 明日を耕すプロジェクト

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2014年度プロジェクトレポート クロ?バ?ズファーム活動報告 皆様からご寄付いただいた支援金を使った、被災地での農業復興支援の様子をレポートとしてお伝えいたします。

2014年8月9日(土)宮城県仙台市若林区荒井地区にて
「農事組合法人 クローバーズファーム」のチンゲンサイの定植作業などを取材しました。

ここ若林区荒井地区は、東日本大震災の津波によって多くの農地が浸水した地域です。離農者が相次ぎ、一時、地区の世帯数は半分以下にまで減少しました。実り豊かな土地を取り戻し、再び多くの人が農業を営める場所にしていきたい。その想いから専業農家4人で立ち上げたのが「農事組合法人 クローバーズファーム」です。夏の盛りに行われた農作業の様子を取材してきました。

循環型農業を目指し、減農薬で野菜を栽培。

「5月に田植えをした水稲は、今のところとても順調に生育しています。このままいけば大豊作ですよ。稲刈りにもぜひいらしてくださいね」。そう笑顔を見せるのは、「クローバーズファーム」専務理事の細谷滋紀さん。夏のこの時期には、田んぼの管理を行いながら、トマトやチンゲンサイなどをビニールハウスで栽培しています。
「クローバーズファーム」の野菜は、除草剤を使わず、減農薬で作られています。循環型農業を目指し、堆肥も東北大学の馬術部や登米の養豚場などから仕入れているそうです。「堆肥を土に混ぜ、減農薬で作った作物は、甘みが濃く、栄養価も高くなるんです。安心して、おいしい野菜をたくさん食べてほしいですね」と細谷さんは話します。

農事組合法人 クローバーズファーム 専務理事 細谷 滋紀 様

農事組合法人
クローバーズファーム
専務理事 細谷 滋紀 様


その一方で、作り手の苦労が多いのもこの農法の特徴です。農薬を使わずに作物の病気を防ぐためには、こまめな管理と手入れが不可欠。夏になれば、10日に1度は全部の畑を除草しなくてはなりません。「雑草は畑の養分を吸ってしまいますし、害虫の発生や病気の原因にもなります。できるだけ頻繁に除草したいので、ボランティアの方にお手伝いいただけるのはとても有難いことです」と細谷さん。
この日行われた作業は、チンゲンサイの苗の定植とネギ畑の除草作業。ネギ畑に生えた雑草は根が深くまで伸び、スコップを使って抜かないといけないものもありました。「私たちのやり方で作物を育てるには、とにかく人手が必要。人材確保が今後一番の課題ですね」。

若手の育成を通して、地域の未来を創る。

「クローバーズファーム」では、法人を立ち上げるにあたって目標をいくつか定めました。そのひとつが「若者を雇用できる場を創ること」でした。「荒井地区では、震災後、農家の後継者不足に拍車がかかりました。このままでは、将来この地区に農家がなくなってしまいます。
若者を雇用し、農業を志す若者を支援したいと思っています」と細谷さん。仙台市の制度を利用し、若い世代の研修生を毎年数人受け入れています。そのうち3人は、今年、社員として雇用することができました。

農事組合法人 クローバーズファーム 下山 俊平 様

農事組合法人
クローバーズファーム
下山 俊平 様

その一人が下山俊平さん。以前は料理人として飲食店で働いていましたが、おいしい料理の原点である農業に携わりたいと考え、この道に足を踏み入れました。「クローバーズファームで働き始めて2年目になりますが、おいしい食材を作るためには、日々の手入れが何より大事なんだということを学びました。除草や苗の管理など、根気と体力がいる作業も多く、本当にやりたいという気持ちがないと続けられない仕事です」と下山さん。将来は、うま味にこだわったキノコ栽培をしてみたいと話します。若い世代の力と多くの支援に支えられながら、「クローバーズファーム」はさらに前へと進んでいきます。

畑の除草作業と苗の植え付けに取り組みました。

作業が行われたのは、「東北に元気を!明日を耕すプロジェクト」の支援を利用して建てられた「育苗ハウス」近辺の畑です。この日は、味の素冷凍食品の社員20人余りがボランティアで参加。ネギ畑を除草するグループと、チンゲンサイの定植を行うグループに分かれて作業がスタートしました。

除草は力仕事。中腰になってネギの間に生えた雑草を引き抜いていきます。「夏の農作業は重労働が多いですね。草は重たいですが、農家の方に喜んでいただけるのはとてもうれしいですね」と参加者の声も。
チンゲンサイの定植チームは、10㎝にも満たない小さな苗を、マルチシートをかけたうねにどんどん植えていきます。参加者からは「私は震災直後、宮城県の別の地域でボランティアをしたことがあります。今日、少しずつ元気を取り戻していく被災地の様子を見ることができて、とてもよかったです。これからも継続して参加できたらいいなと思います」という声も聞かれました。

作業のあとの昼食には、畑で採れた真っ赤なトマトや甘い枝豆の振る舞いも。味の素冷凍食品の「ギョーザ」も、皆さまにご提供させていただきました。採れたて野菜とアツアツの「ギョーザ」に会話も弾み、疲れた身体が癒されるひとときでした。

2014年度 支援先のご紹介
  • 特定非営利活動法人 みやぎスマートアグリ
  • 農事組合法人 クローバーズファーム
  • 特定非営利活動法人 ザ・ピープル